OnStepXが安定して使えるようになり、インストール時のエラーなどがOnStepより減り非常に助かっています。
OnStep時代は、減速比、マイクロステップ、回転方向などはファームウェア書き込み時にConfig.hを書き換えることで変更していました。修正するのに一々ファームウェアの書き換えが必要で時間と手間がかかっていました。OnStepXになってからは、OnStepXをアクセスポイントとして接続すれば、ブラウザで各種設定を変更できるようになりました。ドライバの種類はファームウェア書き換えが必要です。
まずは、OnStepXへの接続から・・・
- ファームウェアを書き込み後、通電します。
- PCやスマホなどから、Wifiの接続先をOnStepXにします。
- ブラウザで、http://192.168.0.1を開きます。
左下の Enable Advanced Configuration をクリックします。これで様々な設定を行えるようになります。
設定する数値に関しては、日本語化して分かりやすくしたOnStep設定計算シートv1.1で必要項目を入力して計算してください。エクセルファイル、Numbersファイル
PDFを埋め込んで置きました。
中央の列がAxis1 RA/Azmの設定です。
- Steps per worm rotation – PECを利用する場合入力
- Steps per degree
- Minimum position
- Maximum posision
- Microsteps(トラッキング時に使用するマイクロステップ)
- Microsteps Goto(Goto時に使用するマイクロステップ)-1とするとトラッキング時と同じマイクロステップを使用
入力が終わったらUploadボタンを押して設定を保存します。
右の列がAxis2 DEC/Altの設定です。Axis1と同様に設定します。
Library:カタログのアップロード方法
OnStepでは最初からある程度のスターカタログが入っていましたがOnStepXではカタログは入っていません。167レコード利用可と書いてあるのに・・・
アップ先のカタログ番号を選択→Controls…内のテキストボックスにカタログをコピペ(サンプルデータ下記参照)→アップロードでカタログを参照できるようになります。ただネットで探しましたがフォーマットが適合するカタログはまだ見つかっていません。下記のテキストをコピペすれば一応反映します。
$Neb1
M27 ,PN ,20:00:26,+22*46:29
M31 ,SG ,00:42:44, +41*16:00
M33 ,SG ,01:33:50, +30*39:03
M42 ,CN ,05:35:16, -05*23:02
M57 ,PN ,18:53:35, +33*01:04
M76 ,PN ,01:42:19, +51*34:03
M97 ,PN ,11:15:53,+54*55:24
データ形式:
$Catalog_name
Object_name,Category,HH:MM:SS,sDD*MM:SS
A Catalog Name record is required for row 1, this
consists of a '$' followed by up to 10 characters.
Object Name is a sequence of up to 11 characters.
Cat is a category code as follows:
UNK = Unknown
OC = Open Cluster
GC = Globular Cluster
PN = Planetary Nebula
DN = Dark Nebula
SG = Spiral Galaxy
EG = Elliptical Galax
IG = Irregular Galaxy
KNT = Knot
SNR = Supernova Remnant
GAL = Galaxy
CN = Cluster w/Nebula
STR = Star
PLA = Planet
CMT = Comet
AST = Asteroid
トラッキング設定ですが、オートガイドする場合はこのままで問題ないと思います。ノーガイドする場合は、Frequency Adjustを調整しておくと精度が上がります。[+(0.02Hz faster)]と[-(0.02Hz slower)]で微調整します。星のズレを確認しながら気長にやらなければなりません。
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