微動雲台プロトタイプ完成

DIY極軸微動雲台

赤道儀を1万円程度で作ったら、3万円前後する微動雲台を使うのが馬鹿らしく思えてきた。そこで、DIY赤道儀とセットで使う微動雲台を3Dプリンタで印刷することにしました。

問題は強度。微動雲台に載せるのは、2キロの赤道儀、鏡筒など4キロ、多く見積もって10キロくらいには余裕で耐えてもらわないと行けない。これらを加味して、大きさ、厚み、負荷をどう散らすか、積層方向、壁の厚み、インフィルなどを検討して設計しました。最初のデザインはこんな感じ。

出来上がったものはこちら。

ノブの統一感がないな〜。相変わらず赤黒で印刷(笑

出来上がって分かったのは、剛性がありすぎ。20キロ位余裕でいける。いろいろな部分を厚くしたりしたので、大きくなってしまいました。もう少し小さくても全然イケる!それと微動のネジをM4にしたけどノブが小さくて回しづらいのとM4ではちょっと心もとないのでM5に変更した方が良さそう。一応日本国内どこでも対応可能なようにしましたが、調整幅が少ないので北緯45度、41度、37度、33度、29度辺りに住んでいる人は、調整幅が極端に少なくなってしまう。

で再設計したものがこちら

イメージだと分かりづらいですが、かなりコンパクトになりました。
  • 調整ノブのネジをM5に変更
  • ノブの大きさを統一して印刷
  • 調整幅を大きく
  • 日本国内どこでも対応可能に
  • Azimuth(方位角)の調整ノブが下にはみ出ていたので、位置変更

最終イメージはこんな感じになるはず。今夜から印刷開始。

三脚への取付は1/4ネジかArcaスイス。強度的にArcaスイスで取り付けたい。

最終的にノブも印刷することにしたので、コストは、ネジとベアリング1個とフィラメント代だけだから千円切るな・・・

完成したら、データを公開します。

全部自分で作った機材で、観望出来たら最高だな・・・。それには三脚と鏡筒に手を出さなければならない・・・

※注意 この微動雲台はArcaスイス等の取り付けプレートと極軸が平行な赤道儀(ビクセンのポラリエ等)には使えません。

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コメント

    • カメラde遊ing
    • 2022.06.16 4:52pm

    仕事が早いですね!
    かなりのプリント時間が掛かりそう・・・でも頑丈そうですね。
    キャップボルトを差し替えて緯度差の調整をする訳ですね。
    良く出来ていますねぇ、さすが!!

    • KEN
      • KEN
      • 2022.06.16 6:09pm

      ありがとうございます!
      そうなんです。プリント時間がまる二日くらいかかりますorz

      緯度差の調整よくぞ気づいてくれました!
      プロトタイプでも十分機能するので、試してみたいですが、梅雨はないと言われている北海道ですが影響受けて雨降ってます。

  1. おお、頑丈そうな架台ができましたね。
    角度のメモリが反対なような気がするのですが、気のせいでしょうか?
    黒いほうが上下に動くんですよね?

    • KEN
      • KEN
      • 2022.06.22 12:27pm

      こんにちは!渚みかんさん
      金属と違って、強度などいろいろ制約があり、可動範囲を制限しなければなりませんでした。
      割り切って作ったのがこれですが、この架台はAZ-GTiiタイプ専用にしました。ポラリエには使えません。違いは、赤道儀を取り付ける面が、極軸に垂直か平行かの違いです。垂直の場合北緯の上限が47度まで対応できるようにしたので、向きを変えれば(数字は逆になります)、43度まで対応可能なので札幌以北ならポラリエも使えます。

      実はポラリエも所有しているので、ポラリエ用もデータは出来上がっています(笑

        • 渚みかん
        • 2022.06.22 2:04pm

        をぉなるほど、取り付け面に極軸垂直方向のタイプなのですね。
        真ん中の可動部の交換で並行タイプもできますね!

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