何事も経験

3Dプリンタを購入してから、自分が思い描くものを自由に（サイズの制限はありますが）作れるようになって楽しくてしょうがない。子どもの頃3Dプリンタを持っていたらどんなに楽しかっただろう？小学校高学年の時、天体望遠鏡が欲しくて親にねだりましたが買ってもらえませんでした。当時は今以上に高額だった記憶が。天文ガイドだけは定期購読してくれてたのですが、そこに木製赤道儀を作っている人の記事を見て、速攻赤道儀作りを始めました。今とは違ってネット販売はなかったので、街のベアリング屋やネジ屋へ行ったり部品を集めるのが大変でした。田舎で一番手に入らなかったのは自由雲台でした。どうやって手に入れたか記憶がありません。

そんなこんなで、工作好き、天体観測好きな子どもはいつしかそんな趣味も忘れて人生の半分を折り返しました。人間変わらないもんです。昔やりたかったことや、買えなかったものを実現したくなるもんですね。赤道儀などフルセットを買おうと思えば買えるんですが、やはり昔の思いが残っているのかDIYに向かってしまいました。

第一号機サイクロイダルドライブ赤道儀を作りました。たぶんサイクロイダルドライブを赤道儀に組み込んだのは世界で僕だけだと思います。その後、ハーモニックドライブ赤道儀を完成させました。千人以上の人にダウンロードされています。実際作ったかどうかは分かりませんが少なくとも千人以上の人が作りたいと思ってくれたんだと思います。※ダウンロード数はPrintable, Thingiverseなどの合計値。

赤道儀をコントロールする基板OnStepについても、ロボットを作っていた経験が活きてあまり悩まず作ることが出来ました。ここまでで、ほぼ満足していたのですが昔から興味があった製品化。どうやったら製品化ができるのか、どんな発注先があるのか、どれだけ作ってどれだけ売れれば採算が合うのか？などずっと興味がありました。

今回、一歩踏み出すために金属加工を外注したらどれくらいかかるのか試しに発注することにしました。発注に必要なデータは3Dプリントで使っていたデータがそのまま使えました。

数カ所に見積もりをお願いしましたが、今どんどん見積もりが届いています。一発目の見積もりが予想以上に高くて、やっぱり無理だな〜と持っていました。しかし4件目の会社から他社より半分以下の見積もりが上がってきました。

今回は勉強代も含めて発注してみようと思います。