先日、DIYで作ったTic Focuserですが、結構ドライバのインストールに手こずったので備忘録に残しておきます。Ticとは、Polalu Tic T825というステッパーモータードライバが内蔵のモーターコントローラを利用するので、その名前から来ています。プログラムが最初からインストールされているので、Arduino IDE等でのコンパイル、書き込みが不要でハードルは低いと思います。
基本、Raspberry Pi上のStellarmateを想定して書いていきます。
自分がハマったのは、Stellarmateがインストールされているから、既にINDIライブラリはインストールされているだろうと思い込んでしまったこと。不要なライブラリをインストールして動かなくなるのも怖かったので、スルーしたのが問題でした。libindi-devをインストール→TicFocuser-ngドライバのインストールと進みます。すべてRaspberry Piのターミナルでコマンドで行います。CUI(コマンドラインユーザーインターフェイス)に慣れていない人でも下記を一行ごとに入力またはコピペしてエンターキーを押して行くだけです。Stellarmate OSでは問題は起きないと思います。
sudo apt-get install libindi-dev
sudo apt install curl # version 7.68.0-1ubuntu2.7 (←curlがインストールされていなければ)
curl -L https://github.com/sebo-b/TicFocuser-ng/archive/v1.0-rc.tar.gz | tar -xz
cd TicFocuser-ng-1.0-rc
mkdir build && cd build
sudo apt install cmake # version 3.16.3-1ubuntu1 (←cmakeがインストールされていなければ)
cmake -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=/usr ..
make
sudo make install
次にステッパーモーターコントローラ設定アプリをインストール
Tic Software for Linux (Raspberry Pi)をダウンロード
cd ~/Downloads(ダウンロードフォルダに移動)
tar -xvf pololu-tic-*.tar.xz(ダウンロードしたファイルを解凍)
sudo pololu-tic-*/install.sh(インストール開始)
ticgui(設定アプリ起動)
- ticguiが起動したら、どこかのタブの中にMotorウインドウあるので、Current limitを設定します。自分のNama17は1500mAが上限ですが、かなり熱を発するので800mAに設定しました。(これは根拠なし)
- 設定が終わったら、この設定アプリは設定の変更がない限り不要です。
これで、Ekosのフォーカスモジュールのフォーカーサーのリストの中にTic Focuser NGが現れます。環境によってはOtherフォルダの中にあるかもしれません。
これで、DIYフォーカーサーを利用することが出来ます。
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